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【驚愕】川崎20人殺傷事件の引き金になったきっかけとは?市の担当者が勧めた「伯母の手紙」と引きこもり専門家が分析

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1 :2019/06/03(月) 10:36:05.03 ID:1t82qcK+9.net
私立カリタス小学校の児童ら20人が刺され、小6年の栗林華子さん(11)と外務省職員の小山智史さん(39)の命を奪った「川崎20人殺傷事件」。岩崎隆一容疑者(51)は、スクールバスに乗るために並んだ児童や保護者の後方から接近し、次々と凶刃をふるった。1人目の犠牲者を刺してから、自殺するまで1分にも満たない、息をもつかせぬ犯行だった。

「この事件で、“ひきこもり”が、さらに世間の目から冷たく見られてしまいます。僕らのやっていることも厳しい状況になるかもしれません」

と感想を漏らすのは、40代・50代ひきこもり家庭支援組織「市民の会 エスポワール京都」を主宰する山田孝明氏だ。
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「池田小学校事件(2001年)や秋葉原無差別殺傷事件(08年)の犯人はまだ若く、社会とも接点があった。ところが、今回の事件の岩崎容疑者は50歳を超えているし、10年以上ひきこもっていたということですから、普通はあんな事件を起こすようなエネルギーがあるとは思えない。何かよほどのことがあって、絶望的な心境に追いつめられたとしか考えられませんね」(同)

※省略

事件後、警察が岩崎容疑者の伯父、伯母に犯行時の岩崎容疑者の写真を見せて身元を確認しようとしたところ、伯父、伯母は口をそろえて「知らない」と言及している。事件の前日スキンヘッドにしたため、印象が違ったとはいえ、自分の甥の顔がわからなかったとは、俄かには信じられないが、

「8050問題では、これまでの経験から言って、もはや手遅れの場合が少なくなりません。50歳になるまでひきこもった人は、もう症状が固まってしまって、会話をすることさえも難しいのです。80代の親は自分を苦しめる子に対して恨みを抱いているし、子の方は自分がこうなったのは親のせいと思っています。だから親子は一緒に暮らしていても口も利かないで疎遠になっているのです」(同)

岩崎容疑者は、事件を起こすまで、同居していた伯父や伯母と顔を合わせることもほとんどなかったという。風呂やトイレもルールを決めて、顔を合わせないようにしていたという。

■伯母からの一通の手紙

報道によれば、高齢となった伯父夫婦は、訪問看護の必要から市に、隆一容疑者と接触がないので看護師を自宅に入れても大丈夫かと17年以降十数回にわたって相談していた。そして今年の1月、市の担当者の勧めで、伯母がひきこもりを心配する内容の手紙を岩崎容疑者の部屋の前に置いたところ、岩崎容疑者は口頭で伯母に、「自分は洗濯もするし食事も作れるから閉じこもっているわけではなくちゃんと生活している。ひきこもりとはなんだ」と答えたという。

「市の担当者が勧めた、ひきこもった人に手紙を渡すのはマニュアルのひとつとなっていますが、これはまずかった。ひきこもりと言われて、自分のことを全否定するメッセージと伝わってしまいますよ。本人には、ひきこもりと言うべきではありません。ひきこもりと言われたことをきっかけに暴力的になるケースが少なくありません。ずっと接触がなかったわけですから、まず、“おはよう”とか声を掛けて、“美味しいものを作ったから、一緒に食べよう”などと誘ってみるしかありません。少しでも人間関係を築いてから、問題の解決に乗り出すべきでした。自分の存在が否定され、これまでの生活が続けられないと絶望し、死を覚悟したのかもしれません」(同)

実際、岩崎容疑者は、手紙をもらった翌2月に、町田市の量販店で2本の包丁を購入したとみられている。では、カリタス学園の生徒を狙ったのは何故か? 

「本来なら、凶器は伯父、伯母へ向けられてもおかしくありませんが、彼は屈折したところがある。彼の部屋には過去の大量殺人が掲載された雑誌があったそうですが、絶望して死ぬことを想像した。夢想の中で、大量殺人を犯すこともあります。幼い児童を殺傷したのは、伯父夫婦をどん底に陥れようとしたのではないか」(同)

内閣府は今年3月に、40〜64歳のひきこもりの数が推計61万3000人に達していると発表した。1980〜90年代に若者だった“ひきこもり”が、30年後の現在、中高年になってしまった形だが、早急に対応策をとるべきだろう。

6/3(月) 6:01
デイリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190603-00563776-shincho-soci&p=1