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政治学者・片山杜秀 「日本は韓国の民族的感情を大きな心で受け止める度量が必要だ」

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1 :2019/07/06(土) 11:03:50.93 ID:5HTKtmLA0●.net

日本海を「東海」という韓国伝統の呼称へと国際的に改めたい。韓国政府が国連に問題提起したのは1992年だ。
軍人出身の盧泰愚から文民の金泳三に大統領が代わった年。ソ連崩壊の翌年。北との雪解けも進むと期待されていた。
冷戦はもう終わり。韓国が反共産主義の防波堤として日本と運命共同体的にふるまう理由もなくなった。
そう見えた。我慢から解放されていい。その時期のかの国の人々の気持ちであったろう。隣の海を名づけ直したくなるのも当然だった。そこに、名づけを巡る他の日韓問題が絡んでゆく。竹島か、「独島」か。
自発的に募集に応じた慰安婦や工員か、強制されての「性奴隷」や「徴用工」か。日本の哨戒機が 韓国の駆逐艦にとった行動は通常の範疇か、「威嚇」か。

日本としては正論で張り合っていれば済む話でもない。正論から零れる不条理が重大なのだから。
長年の我慢をまだ吐き出せていないという民族的感情が相手なのだから。かつての近衛文麿首相のように 「(蒋介石の)国民政府を相手とせず」と開き直るわけにもゆかない。付き合うべき隣国なのだから。
「大東亜共栄圏」に「昭南島」に「新日本海」。「名づけのナショナリズム」に壮大にしくじった日本ならではの、 退くところは退き、退けないところは粘り腰の対話で柔らかくくるむ対応がありうると思う。
『しくじり先生 俺みたいになるな!』というテレビ番組がなぜか思い出される。令和の日本は東亜のしくじり先生になったらいい。

週刊新潮 2019年7月4日号 「夏裘冬扇」#9

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http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/07/06/2019070680013.html