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【タピオカ】「2億杯分」売れた ブームを超えて国民食に

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1 :2019/11/12(火) 07:54:45.42 ID:yV1JYYoQ9.net

日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2019年ヒット商品ベスト30」2位に「タピオカ」が選ばれた。ドリンクにもデザートにもなる「黒い粒」に長蛇の列ができ、輸入量は2018年の4.5倍のペース。大手チェーンも参入し国民的飲料となった。

●第3次ブームの4.5倍となる2億杯が売れた 寿司チェーンも菓子も巻き込み大乱戦

 ここまで謎めいたヒットにはなかなかお目にかかれない。2018年に既に「第3次ブーム」といわれていたタピオカの消費量が、さらにその4.5倍に拡大。もはや一過性のブームではないレベルに成長した。

 財務省貿易統計によると、19年1〜7月の輸入量は6270tで、過去最高だった18年(1〜12月)の2倍を既に突破。前年同期比で見れば4倍以上のペースで消費されている。一般的なタピオカ飲料には25〜30gのタピオカが含まれており、単純計算では2億杯分以上となる。

 その発信源である台湾は旅行先の定番。まずは、ドリンクとデザートのいいとこ取りをしたタピオカミルクティーに魅力を感じた人が、13年に上陸した「春水堂」などの専門店を訪れるようになった。タピオカの粒や太めのストローが写真映えすることもあり、インスタグラムなどのSNSで急拡散。「タピる」「タピ活」といった流行語ができるとともに、多くの専門店で長蛇の列ができた。

 そのブームが、台湾系の大手チェーン店の出店攻勢でさらに加速。「ゴンチャ」や「ジ アレイ」などの有名店は、日本での店舗数を19年に倍増させた。その他国内系も含めて数多くのタピオカ飲料店が各地に出店。ホットペッパーグルメ外食総研の有木真理氏は、「タピオカ飲料は、作るのが簡単でテイクアウトが多いので、カフェなどよりも狭い面積で出店できる。原価率も低いので新規参入しやすい」と、大量出店の背景を解説する。大都市だけでなく、短期間で計5店が乱立した福井県の福井駅西口など、「タピオカ激戦区」が全国各地にできた。

 甘いミルクティーが定番だった飲料にも様々なバリエーションが登場。例えば春水堂は、ほうじ茶、ジャスミン茶、鉄観音茶、ミルク、豆乳などの組み合わせで、タピオカ飲料を10種類以上に増やした。「CoCo都可」のように甘さを5段階で指定できる店舗も増加。飽きさせない工夫でリピーターを確保するとともに、甘いものに罪悪感を抱く中高年女性も獲得した。

 5月ごろからは、大手飲食チェーン店も相次いで参入。7月から2種類のタピオカドリンクを販売したドトールコーヒーショップは、「事前のテスト販売の段階から反響が大きく、店舗や本部への問い合わせが殺到した。販売数も圧倒的で、ここ数年では間違いなく一番のヒットといえる」と売れ行きを表現する。大手チェーンの採用により、「専門店に並ぶのは恥ずかしい」と感じていた男性もタピオカドリンクを手にできるようになった。スーパーやコンビニで販売されるタピオカ飲料も総じて好調。最近ではタピオカをモチーフにした菓子も多数登場している。

 有木氏は「ブームはやがて収まるが、タピオカ飲料が街から消えることはもうない。これから定着期に入り、様々な場所で当たり前に飲めるようになる」と定番飲料化を明言する。「3度目の挑戦」で、ついに国民食の仲間入りを果たしつつある。

大手チェーンの採用で「定番飲料化」が見えた

●外食チェーンが続々採用

 夏ごろから、大手飲食チェーン店が相次いでタピオカ系のドリンクをメニューに加えた。専門店の行列に並ぶのを恥ずかしいと感じる男性に広がるきっかけにもなった。

●菓子の素材としても浸透

 グミやキャンディー、チョコレート、大福、アイスなど、様々なタピオカ関連菓子が登場。菓子の味や素材としても定着した。

●飲料がコンビニでも入手可能に

 スーパーやコンビニのタピオカ系飲料も大きく伸びた。質感を保つため、タピオカ以外のでんぷんも粒に含まれているのが一般的。

●タピオカ関連イベントも大盛況

 7月に東京・代々木公園で開催された「台湾フェスタ2019」では、専門店8店が並ぶ「タピオカストリート」が企画され、2日間で約15万人(18年は約9万人)が来場してにぎわった。

11/12(火) 6:00
日経クロストレンド
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191112-56805772-nkctrend-bus_all&p=1