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【スコットランド】子供のヘディング練習禁止へ 認知症リスクの可能性

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1 :2020/01/20(月) 21:27:12 ID:FtxAaGf99.net

スコットランド・サッカー協会は近く、12歳未満を対象に、練習中のヘディングを禁止する。ヘディングは認知症のリスクを高める恐れがある――というのが理由だ。

重さ500gが時速128kmで衝突

サッカーボールの重さは約500グラム。研究者たちは、ヘディングの際、このボールが最高速度時速128キロで頭にぶつかるとしている。

ボールが頭に当たると、頭蓋骨内で浮いている脳が後頭部の骨にぶつかり、打撲傷ができる。

また、ヘディングをした後には脳細胞にダメージを及ぼすたんぱく質の血中レベルが上昇するとの結果が、ブリティッシュ・コロンビア大学の2018年の研究で出た。

1回のヘディングで脳に大きな損傷が起こる可能性は低い。しかし、長期間にわたるヘディングが問題を引き起こす恐れはある。

ある選手の死をきっかけに

ヘディングと認知症の関連は2002年、イングランド中部のプロサッカークラブ「ウェスト・ブロムウィッチ」の元選手で、イングランド代表も務めたジェフ・アストル氏が59歳で亡くなったことで、注目されるようになった。

死後の2014年にアストル氏の脳を分析したところ、慢性外傷性脳症(CTE)で亡くなっていたことが判明。CTEはボクシングなど身体的接触をともなうスポーツの選手にみられ、記憶障害やうつ、認知症と関連があるとされる。

検視官は、アストル氏が長年にわたって皮製の重いサッカーボールをヘディングし続けたことが、脳を損傷したと結論づけた。

さらに2017年には、イギリスのユニバーシティ・コレッジ・ロンドン(UCL)とカーディフ大学の研究チームが、元サッカー選手6人の脳を死後に調べたところ、4人にCTEの形跡が見つかったと発表した。

加えて昨年、グラスゴー大学の研究で、元サッカー選手は認知症で死亡する確率が同年代の一般的な人より3.5倍高いとの結果が出た。

元選手300人を調査

ただ、認知症の原因は年齢や生活習慣、遺伝などの多くの要素が関係しているため、ヘディングとの関連を明確にするのは難しい。

現在、ロンドン大学衛生熱帯医学大学院(LSHTM)など3つの研究機関が共同で、元サッカー選手300人(50〜85歳)を対象にした研究を進めている。

研究を指揮するニール・ピアース教授は、「サッカーにおける脳震とうの危険性についてはよくわかっていないし、ヘディングを長期間繰り返すことの影響はほとんど何もわかっていない」とした上で、こう述べた。

「この研究は初めて、プロサッカーが認知機能に及ぼす長期的影響を示す、説得力のある証拠をもたらすことになるだろう」

(英語記事 Does heading a football cause dementia?)

4時間前
https://www.bbc.com/japanese/51172434