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【悲報】北関東で家畜の盗難が相次ぐ! 大がかりな犯行の目的は? JA担当者「その場で殺し持ち去った可能性、あまりにも残酷」

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1 :2020/08/30(日) 21:33:55 ID:9.net

2020年8月30日 19:55
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO63224450Q0A830C2CZ8000

栃木と群馬、茨城県で家畜盗難が相次ぎ、7月上旬から今月28日までに豚約680頭、子牛8頭、ニワトリ28羽の被害が確認された。前橋市の養豚場では一度に豚約400頭が盗まれ、短時間で運び出す大がかりな犯行も。密売か、食用か。目的も判然とせず、畜産家らは怒りと不安を隠せない。

前橋市や太田市など4市7養豚場で豚計約670頭の被害があった群馬県。県警によると、盗まれた豚は人がいない夜間、主に生後2〜4カ月の子豚が狙われた。

出荷時期の生後6カ月には体重120キロに達し農家でも動かしにくいが、子豚は40キロほど。一部の現場には豚の血痕が残され、JA前橋市の担当者は「その場で殺し持ち去った可能性がある。あまりにも残酷」と話す。

県警幹部は「育てるにはえさ代がかかる。育てて親豚にして売るのではなく、肉として食べるのだろう」とする見方を示す。ただその場合でも専門的な知識や技術が必要で、処理する場所を確保するのは簡単ではない。

栃木県足利市では6〜8月、2つの牧場で3回にわたり計6頭の子牛が盗まれた。防犯カメラには車から降り立った2人が子牛の脚を持ち、逆さづり状態で運ぶ姿が。子牛は抵抗せず、だらんとしている。映像では、男らは約10分間で手際よく3頭を連れ去った。

被害に遭った「鶴田ファーミング」の鶴田一弘代表取締役(57)によると、6月下旬に子牛2頭が盗まれ、牛舎内と周囲に計8つの防犯カメラを設置した直後に再び被害にあった。鶴田さんは「大切に育ててきたので、家族を失ったような気持ち」と肩を落とし、一方で「まだまだ食べるところもろくにない子牛なのに……」と目的が見えない犯行に苦悩していた。

栃木県の畜産関係者は、映像に残る様子から「麻酔など何らかの方法で意識を失わせたのでは。正規ルートで販売するのは難しく、インターネットの裏サイトなどで肉として流通するのだろう」と推測した。

盗難に伴い、豚熱(CSF)など感染症拡大への懸念もある。群馬県の山本一太知事は27日の記者会見で「消毒もせず外部から人が入ってくるのは危険。非常に深刻な事態だ」と危機感を示した。〔共同〕