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【悲報】日本の半導体IC世界市場シェアがついに6%まで低下…30年間成長なし

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1 :2021/04/19(月) 22:53:01.28 ID:sqs8BKTE9.net

 日本の半導体IC市場のシェアが6%まで低下した、と米市場調査会社のIC Insightsが発表した(図1)。

ここでのシェアの定義は、半導体を設計ないし製造して販売する企業の本社がある地域である。
ルネサスや、キオクシア、ソニーが日本における上位3社である。
また、Micron TechnologyやON Semiconductor、Texas Instrumentsなどは、日本に工場を持つが、米国籍の企業である。

 日本のシェアが6%まで低下したのは、テクノロジーのけん引役が総合電機ではなく、ITになったことに気が付いていなかったからだ。
かつて日本で半導体を大量に消費していた総合電機は今や半導体を消費する企業ではない。
半導体購入額のトップ10社が全て、パソコンやサーバーなどコンピュータメーカーと、スマートフォンメーカーになってしまっている。

 かつて日本の半導体をけん引した総合電機企業である、NECや日立製作所、東芝、三菱電機、富士通、沖電気工業、松下電子工業、ソニーなどには大きな特徴がある。
NECと富士通、沖電気は全て日本電信電話公社(NTT)傘下のティア1企業、日立、東芝、三菱は電力会社に主力機器を納入するティア1企業、
松下とソニーは民生家電企業、である。NTTや電力会社は公共事業を中心とするインフラ企業。
松下とソニーはアナログ技術で一世を風靡した企業、である。

 しかも多くは大蔵省(現財務省)の護送船団方式に乗ってきた旧財閥系が多い。
NECは住友系、日立は芙蓉グループ、東芝は三井系、三菱はそのまま三菱系、富士通は古河系など、銀行とも密接に関係していた。
ITや半導体の経営スピードが全く違う業種であり、経営陣の多くは、公共事業の事業部門から輩出しており、
ITや半導体のような経営スピードが要求される経験者は少数派であった。このため、多くの経営者はITも半導体も理解していなかった。
それでも半導体を支配していた。民生系の松下とソニーはITの動きを捉えることができていなかった。
これら全ての企業はITの大きな流れを捉えてこなかったために、ITの重要な要素である半導体ビジネスを理解できなかった。

 マクロ経済的な大きな流れ(メガトレンド)の一つは、やはりITの進展が続くことである。
ITの3大要素の一つが半導体であり、他の2つはコンピュータと通信である。
つまり、コンピュータと通信と半導体の三位一体がこれからも進展することが重要なのである。どれか一つでも抜けたらITは発展しない。
最近のスマート化、つまりスマートシティ、スマートファクトリ、スマートビル、スマートホーム、スマートインフラなどは、
これまで既存の仕組みをもっと賢く(smart)して、人間が介在しなくても自律的に改善する方向に持っていくとする技術である。
少子高齢化や働き手の減少、少ない人数でこれまでよりももっと社会を良くしていこうとするためのテクノロジーがスマート化である。

 具体的にスマート化を実現しようとすると、IT3大要素の進展が欠かせない。実際、半導体はもはや産業のコメではない。
半導体=社会の頭脳、である。半導体がないから日本の進展はこの30年間止まり、思考も停止するようになったのではないだろうか。
何度も見せて恐縮だが、半導体市場は世界中で成長しているのに、日本だけが成長どころか、停止している(図2)。

(以下略、全文はソースにて)
https://news.yahoo.co.jp/byline/tsudakenji/20210419-00233221/