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【悲報】「気候変動」は環境問題ではなくなった 経済や安全保障といった国際政治、そして人権の「気候正義」に

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1 :2022/01/10(月) 21:25:49.60 ID:csj4dVez9.net

ニュースで「脱炭素」という言葉を聞かない日はほとんどなくなり、企業や学校、官公庁の公式サイト、テレビCM、ポスターなどありとあらゆるところで「SDGs」や「カーボンニュートラル」に引っ掛けた宣伝文句が並んでいます。

何が本当に必要で意味のある取り組みなのか、何が形ばかりの「ウオッシュ」なのか、見極めるのはとても難しくなり、胡散臭さを感じる人もいるかもしれません。

でも、「胡散臭い」という気持ちをいったん横に置いて考えてほしいのが、人類共通の課題である「気候危機」です。

「気候変動」は環境問題ではなくなった

世界全体で気候変動への危機感や対策の必要性についての認識が高まる一方、だからこそ、各国の思惑や主張が対立する場面も増えつつあります。

12月13日に開かれた国連の安全保障理事会では、気候危機が安全保障に影響を与えると警告する決議案が採決にかけられ、「西側諸国から押しつけられたアプローチ」だとしてロシアが反対(中国は棄権)したというニュースもありました。

「気候変動」という問題が、環境や科学という枠組みを越えて、経済や安全保障といった国際政治、そして人権の問題にまで発展しています。

そういう時代認識を持って「気候変動」を捉えることがマストになってきました。

もう一つ、「気候正義」という考え方も忘れてはいけません。

先進国が排出したCO2の影響を、海抜の低い島嶼部や貧困国が被っているという「国家間の不正義」。

そして、過去・現役世代が排出したCO2によって将来世代が大きな負担を被ることになる「世代間の不正義」。

この2つの不正義をどう正しながら、気候変動対策を進めるか。何が正解で、何が間違っているのか。

もしかすると地球にとって良いことが、国や企業、個人という点では不利益につながることもあるかもしれません。長期的にみてメリットがあることも、短期的にはデメリットの方が大きいこともあるでしょう。

政府や企業には、本当に難しい舵取りが求められています。

とはいえ、「2050年カーボンニュートラル」が注目され始めた1年前には、たった1年で状況がこれほど進むとは思っていなかったように、次の一年もまた劇的に変わっていくのだと思います。

「胡散臭い」なんて思っている暇はなく、変化は本当に待ったなしです。

だからこそ、目の前のジレンマから目をそらさず、「完璧」でなくても手が届くところから変えていく。

2022年、ハフポスト日本版は、社会を前に進めていくために取り組む企業や個人に注目し、課題解決のためにメディアとしてできることを考えながら、走っていきたいと思っています。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_61d525bde4b061afe3ac5be4