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【将棋】“鼻出しマスク”で対局停止3か月 「日浦八段」が初めて語った「懲戒処分」の真相と「ノーマスク」の理由

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1 :2023/02/17(金) 13:20:51.67 ID:c9i3GLhj9.net

デイリー新潮 2/17(金) 6:01

インタビューに応じた日浦氏
 対局中の“鼻出しマスク”を理由に3局連続で反則負けになった日浦市郎・八段(56)に対し、日本将棋連盟が下した懲戒処分が波紋を呼んでいる。「対局放棄に等しい」と指弾する連盟とは対照的に、これまで沈黙を守ってきた日浦氏が今回、初めてメディアの取材に応じ、コトの真相と胸中を語った。

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「連盟から連絡が来て今回の処分を聞いた時は、やはり軽くない内容だったので深刻に受け止めました。対局禁止は5月12日まで続きますが、棋士にとって4月と5月は試合数が最も少ない時期のため、ある程度の配慮はあったのかもしれない。ただし“今回の処分が不当である”との私の思いは揺らいでいません」

 冷静な口調でこう淡々と話すのは日浦氏本人である。

 2月13日、日本将棋連盟は「立会人の裁定や処置に従わず、実質的な対局放棄を繰り返した」として、日浦氏を「対局停止3か月」の処分にしたと発表。それを受けて「たかがマスクで厳しすぎるのでは」や「ルールを守らない者が一人でもいれば、公平な試合環境が担保されないので当然だ」など、ネット上を中心に様々な声が飛び交っている。

「誤解している方も多いのでハッキリと申し上げておきますと、私はルールを破ったから、今回の処分を受けたわけではありません。ルールに従っていたにもかかわらず“ルール違反”のように捉えられ、処分に付された。これまでの経緯を説明すれば、私の話すことに理解いただける部分もあると考えています」(日浦氏)

昨年までは“鼻出しマスク”で対局
 将棋連盟が処分の根拠としたのは、新型コロナウイルス対策として2022年2月に施行された「臨時対局規定」である。同規定第1条には〈対局者は、対局中は、一時的な場合を除き、マスク(原則として不織布)を着用しなければならない。但し、健康上やむを得ない理由があり、かつ、予め届け出て、常務会の承認を得た場合は、この限りではない〉とあり、同第3条で〈第1条の規定に反したときは(中略)反則負けとする〉と明記。

「実は私はこの規定ができるまではマスクを着けずに対局を行い、立会人などに注意された際にはマスクを着用して将棋を指していました。同規定の施行後は、ずっと“鼻出しマスク”で対局に臨んでいましたが、特に問題視されたことはなかった。実際、規定には“鼻出しは禁ずる”といった言葉はありませんから、違反行為と見なされていなかった証左と考えています」(日浦氏)

 ところが今年に入って、事態は一変。1月10日、名人戦C級1組順位戦の対局に臨んだ日浦氏は“鼻出しマスクが規定違反”だとして反則負けとなったのだ。

「これから規定に盛り込むつもりだ」
 日浦氏が当時を振り返る。

「対局が始まってすぐ、相手から“マスクを鼻まで上げてもらえますか?”との申し入れがあったのですが、私は“そんなルールはないです”と言って断りました。すると相手は対局室から出て行き、その後、立会人が来て再び“マスクを鼻まで上げるよう”に要請しましたが、私は“ルールにない”との理由でやはり拒否。次に立会人は別のフロアにある事務局まで来るよう言うので行くと、そこに連盟理事の一人がいた。その理事が私に“鼻を出しているのはマスクをしていないのと同じことだ。われわれ理事会はこれから『マスクで鼻までふさぐ』といった規定も盛り込むつもりだ”と言ったのです」

 それでも拒否した日浦氏に対し、対局開始から48分後、反則負けの裁定が下されたという。

「この理事の言葉からも分かるとおり、そもそも同規定は細かな部分は何も明文化しておらず、きちんとしたガイドラインの体をなしていません。色々な解釈の余地が入り込むルールでは恣意的な運用が行われる可能性があり、棋士に厳罰を科す規定としては大いに問題です。私はこの時の反則負けを“このまま受け入れるような形で終わりにするのは間違っている”と強く感じたので、その後の対局でも“鼻出しマスク”で臨みました」(日浦氏)

 その結果、2月1日の棋王戦予選、同7日の名人戦順位戦でも反則負けとなり、今回の日浦氏の懲戒処分へと繋がった。

※続きはリンク先で
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/72f49cd4141fdf96d6bcde1aaa03e2cb66e07d2e&preview=auto