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長井龍雪監督「『あの花』は後頭部を鈍器で殴って「ほら、涙が出ただろう?」みたいなやり方をしていた。ここさけではやっていない」

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1:オムコシ ★ 2015/09/15(火) 19:15:24.41 ID:???.net

日本を号泣させた長井龍雪と岡田麿里 青春アニメのセオリーを語る
2015-09-15 12-1.24.36
インタビュアー:『あの花』放送時は、視聴者からの好評がリアルタイムに入ってきたこともあって、 長井さんは作りながら泣ける要素を意識的に盛り込んでいったそうですね。
今回、「泣ける」という点では、さらなるステップはありましたか?
長井:逆に言うと「今回はそこまでがんばらなくていいよね」というところからスタートしているんです。
だから宣伝のコピーで「泣ける」という言葉をたくさん使ってもらっていて、 僕らはすごく怖くなってるんですけど……(笑)。果たして泣けるのかなあ……?
インタビュアー:「泣かせなきゃいけない」という気持ちもどこかにあるんですか?
長井・岡田:(声を揃えて)いや、ないんですよ?
長井:身の丈に合った作品を、と最初に話しましたけど、今回はフラットに作ろうというのがテーマなんです。
もちろん主役には大きな物語を背負わせていますけど、 メインキャラクターの四人を丁寧に描いていったらどういう話になっていくだろう? というのが今回の目標でした。
(中略)
もちろん感情の爆発とか、心が揺れる部分は入れたつもりですけど、 『あの花』は後頭部を鈍器で殴って「ほら、目から涙が出ただろう?」みたいなやり方をしていたという自覚もあって。
岡田:私はそんなふうに思ってシナリオを書いてなかったよ(笑)。
長井:あくまで演出の話ね。強い要素をぶち込んでいくテクニックを『あの花』では駆使しているんですが、今回はそれはやってないんです。
岡田:私はやっぱり、痛い話が好きというか、痛みが欲しいんです。
だから今回も、「泣ける」じゃなくてチクッとするというか、心の内側のチクチクしている感じを意識した物語になったと思います。
インタビュアー:最後の質問です。『ここさけ』完成前にお聞きするのも野暮ですが、もし次回作があるとすればどんな作品にしたいですか?
長井:最近よく言っているんですけど、もし秩父三部作をやらせていただけるならば、 武甲山(秩父市の南にそびえる山)が2つに割れて、巨大ロボットが出てくるアニメをやりたいです。
―それは当然、『あの花』『ここさけ』とも世界観は一緒ですよね?
長井:もちろんです。「まさか、秩父の地下にこんな秘密基地があったなんて!」っていう流れにしたい(笑)。
岡田:あと、秩父の中学校の先生が作った卒業ソングで“旅立ちの日に”という歌があるんですよ。
「それを題材にして!」ってアニプレックスのプロデューサーからよく言われます。
あと秩父の人からは「なぜ『秩父夜祭』でアニメを作らないの?」と言われるのですが、それは監督にリクエストしてください(笑)。
https://www.youtube.com/watch?v=mllee2j-l-c
http://www.cinra.net/interview/201509-kokosake