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【アニメ映画】『この世界の片隅に』 何日間も重い後味が残る本物の戦争映画 絶賛の声しか聞こえてこない傑作

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1:CHLOE ★@\(^o^)/ 2016/11/06(日) 04:17:29.03 ID:CAP_USER9.net

興収164億円を超えた「君の名は。」に引っ張られるかのように、今年のアニメ映画が絶好調だ。「ズートピア」「ファインディング・ドリー」のディズニー勢が興収60億円をクリアしたのは当然としても、20億を超えてなお公開中の「聲の形」「GANTZ:O」など邦画アニメも負けてはいない。また、どの作品も評価がすこぶる高いのが特徴で、まさにアニメの当たり年といえる。
■能年玲奈時代から2年ぶり初主演
 そんな中、この激戦区を突き抜けそうなのが12日公開の「この世界の片隅に」。「夕凪の街 桜の国」などで知られるこうの史代原作の漫画を、「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督がアニメ化した戦争ドラマだ。
 製作前のクラウドファンディングでは8日間で目標額2000万円を達成するなど、もともと期待度はダントツだったが、公開前の今になっても絶賛の声しか聞こえてこないというから傑作の予感濃厚。いち早く観賞した映画批評家の前田有一氏も太鼓判を押す。
「子供向けアニメのような、ほのぼのとした絵柄で描かれる広島の人々の日常が、米軍の攻撃で完膚なきまでに破壊される。その落差たるや実写では簡単に描けぬもので、何日間も重い後味が残る本物の戦争映画です。
18歳で嫁いだ主人公少女を、のんが声優初主演で演じているんですが、彼女のほんわかした声質と演技が抜群の効果をあげています」
 舞台挨拶では片渕監督が、彼女から役作りのための質問攻めにあった裏話を披露。能年玲奈時代に出演した「海月姫」以来、2年ぶりとなる主演映画への並々ならぬ意欲を感じさせた。一方、監督も前作から約7年、本作の実現のために何度も広島・呉に足を運び、原作者と共に時代考証を重ねたという。
「製作スタジオの一室には壁一面に膨大な数の関連古書や資料が並び圧巻の一語です。米軍が撮影した当時の航空写真や、焼夷弾の実物までありましたよ。資料はほとんど監督が自腹で揃えたそうで、原作の風景を再現するのに、漫画では曖昧だった考証を徹底的に精査して嘘のない“あの日の広島”を再現した。
そこまでして“庶民の日常”をリアルに描くことで、それが破壊される戦争の恐ろしさを伝えようとしたのでしょう」(前出の前田氏)
 あらゆる実写の戦争映画を超える現実感を目指したというのだから本物だ。

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/193195/1