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【昔から】江戸時代から3組に1組が離婚…日本はもともと「離婚大国」だった

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1 :2019/12/31(火) 11:42:32.57 ID:IK9esy3c9.net

いまや社会問題となっている日本人の「未婚化」。20年後には、なんと人口の約半分が独身者になるそう。著書『結婚滅亡』で知られる「独身生活者研究」の第一人者、荒川和久氏によれば、離婚率もまた高い状態を推移しているという。「3組に1組が離婚する」と言われる昨今、いったい何が離婚の原因になっているのか? 豊富なデータとともに解説する。
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データでわかる離婚率

 2017年の人口動態調査によれば、普通離婚率(人口千対)は、1.70でした。

 過去最高だった2002年の2.30と比較するとマイナス0.6ポイントも下げており、そこだけ見ると、離婚率は減っているようにも見えますが、これは人口に対する離婚の比率をあらわしたもので、そもそも婚姻の絶対数が減少しているわけですから、これだけで離婚が減ったとはいえません。

 離婚の指標には、もう1つ、いわゆる特殊離婚率(離婚数を婚姻数で割ったもの)があります。

 これで見ると、2001年から17年連続で35%あたりをキープしており、相変わらず「3組に1組は離婚する」という状況に変化はありません。

 「特殊離婚率の指標は、厳密に離婚率をあらわしたものではない」と批判する人もいますが、そういう人たちが正しい指標だと主張するものに有配偶離婚率というものがあります。これは、離婚数を有配偶人口で割ったもので、一見正しいように思えますが、こちらも結局は普通離婚率同様、そもそも婚姻数が減少したことが考慮されていないことになります。

 よって、有配偶離婚率はほぼ普通離婚率と同じ曲線を描くことになり、直近では減少傾向を示します。重要なのは、どれだけ結婚して、どれだけ離婚があり、結局のところ、どれだけ婚姻が継続しているかの指標です。そうした点を見るには、特殊離婚率の方が適しているといえます。

 ちなみに、1883年から2017年の長期婚姻総数(1943〜1946年除く)は、8438万組です。そして、同じく離婚総数は1537万組です。戦争中の3年を除いた130年間合計の特殊離婚率は18%ですが、平成年間(2017年までの数字)だけで見ると、婚姻数2102万組、離婚数667万組で、期間特殊離婚率は約32%になります。

 こうして長期的な視点で見れば、「3組に1組は離婚」していることがわかると思います。
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「男女対等」だった江戸社会

 皆さんは誤解していますが、日本は元々離婚大国でした。明治以降の長期の離婚率の推移を見ればわかる通り、江戸時代から明治の初期にかけては、特殊離婚率は4割近く、普通離婚率も1883年時点で3.4もありました。江戸時代には4.8を記録した村もあり、現代の感覚で見れば日本は離婚大国だったといえるでしょう。

 江戸時代、離婚が多かったことは、享保15(1730)年の史料に「世上に再縁は多く御座候」という記述があったり、土佐藩には「7回以上離婚することは許さない」という禁止令があったことからも想像できます。

 禁止令が出るということは、実際にはそれ以上の離婚があったという何よりの証拠です。

 当時、世界トップレベルの離婚を減少させたのが、「国家的な結婚保護政策」だったといえる明治民法です。

 そもそも江戸時代から明治初期まで庶民に離婚が多かったのは、日本人が浮気性だったからではなく、夫婦が経済的にも精神的にも互いに自立していたパートナー関係だったからです。「江戸時代なんて男尊女卑社会で、女たちは苦しめられたはず」という誤解をしている人も多いですが、そんなことはありません。

 離縁状の俗称で、「三行半(みくだりはん)」という言葉があります。

 この「三行半」は、夫が妻に対して勝手に突き付けるものではありません。江戸時代でも、離婚は双方の承諾がなければできませんでした。夫だけにその権利があったわけではないのです。

 また、三行半は「離縁証明書」でもあるとともに、「再婚許可証」でもありました。江戸時代とて、重婚や不倫は罪に問われます。だからこそ、離縁したのであれば、その証拠がないと再婚ができません。

 夫から妻に出すのが離縁状たる「三行半」で、それを受けて「離縁状返り一札」なるものを妻から提出します。これにてめでたく(? )2人の離婚が成立となり、その後は互いに自由に再婚することができます。

 金を稼がない旦那に愛想をつかして、妻から旦那に「三行半」を要請する話や、旦那の親の介護に嫌気がさしてという例もあり、妻からの離婚申し立てや役所への訴えた事例などたくさんあります。現代とまるで変わっていないのです

12/31(火) 11:01配信  全文はソース元で
現代ビジネス
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191231-00069239-gendaibiz-life