1 :2020/04/05(日) 18:23:55 ID:cqZ80QNo9.net
■「本当につらい」
ニューヨーク州のクオモ知事は3日、州内の感染者が前日より約1万人増えて10万2863人になったと発表した。死者は約560人増の2935人。入院患者は約1500人増え、1万4810人にもなる。
ニューヨーク市クイーンズ地区の総合病院は、約600の病床を約1000床に増やして急増する患者に対応している。救急救命室の看護師トリシャ・マヨルガさん(31)は「患者が次々と運ばれてきて、救急救命室や集中治療室(ICU)もいっぱい。ロビーが治療の優先順位を決めるトリアージの場だ」と実情を明かす。
病院では、持病のない40〜50代の中年世代、20代の若者らも次々に命を落としている。感染を防ぐため、家族らは患者と面会できず、「彼らは一人で苦しみながら孤独に死んでいく。本当につらい。この世の終わりのような光景だ」と語る。
■命の選別
ニューヨーク州では、重篤な患者に不可欠な人工呼吸器の不足が目前に迫る。
州内では、人工呼吸器が必要な患者が毎日350人程度増えており、クオモ知事が2日に明かした「6日分の在庫」が尽きるまでは、あと数日だ。知事は3日、郊外の病院や民間企業などにある未使用器を回収し、再配備するための行政命令を出すと発表した。
マヨルガさんは「人工呼吸器を使う患者を『選別』しなければならない、厳しい局面になってきている」と話す。
■防護服使い回し
マンハッタンの総合病院では、すでに人工呼吸器が足りなくなり始めているとの証言もある。看護師ルイーサ・ティナペイさん(25)は「1台の人工呼吸器を2人で使うなど、ここではすでに綱渡りの医療が行われている」と明かす。
医療器具や人手不足も深刻で、医療用の高機能マスクを何度も使い、耐久性に乏しい防護服を着回している。ティナペイさんの周囲には、感染した同僚もいる。
ティナペイさんは「今ここで起きていることは、もちろん日本でも起こり得る。一人でも多くの命を守るため、皆がこのウイルスの恐ろしさを知り、外出制限などのルール順守を徹底してほしい」と訴えている。
4/5(日) 7:22配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200405-00050022-yom-int