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山下智久の処分で「論点のすり替え」ジャニーズに忖度するテレビ局の闇 なぜ「淫行疑惑」は報じないのか?

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1 :2020/08/19(水) 14:32:36.34 ID:CAP_USER9.net

2020年8月19日
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/74948

18日は朝から夕方まで各情報番組のトップ扱いで、山下智久と亀梨和也の処分に関するニュースを報じている。

二人に下された処分は、山下が「一定期間の芸能活動自粛」、亀梨が「厳重注意の上、書面による反省を促す」だった。しかし、これで騒動が沈静化しそうなムードはなく、現在までジャニーズ事務所の処分内容と、それを報じるテレビ局の姿勢に、ネット上で批判が殺到している。

人々が批判している理由は、「ジャニーズの行った論点のすり替えに、メディアが大きく加担している」から。すでにほとんどの人々が最大の論点をわかっているにもかかわらず、ジャニーズ事務所とテレビ局は、公然とすり替えてしまったのだ。今回の一件は、山下と亀梨以上に、ジャニーズ事務所とテレビ局の問題点を浮き彫りにしている。

事の発端は、7日に「文春オンライン」が報じたスクープ記事だった。
先月30日、山下と亀梨は都内のバーで飲み会に参加し、そこに同席した女性3人のうち2人が未成年の現役高校生だったという。さらに山下は午前4時30分すぎにバーに出たあとタクシーでホテルに向かい、その1時間後に1人の高校生が同じ部屋に入り、約8時間にわたって滞在した。もしこれが事実であれば、「東京都青少年健全育成条例違反」「児童売春防止法違反」の可能性がある重大事だ。ところがジャニーズ事務所がウェブサイトで発表した「弊社所属タレント山下智久・亀梨和也(KAT-TUN)に関するご報告」は、誰も首をかしげざるを得ない内容だった。

中略

ところが世間の人々は、“重い処分”という印象を一切受けなかった。その理由はジャニーズ事務所が最大の論点である「ホテルに長時間滞在した淫行の疑惑」や「東京都青少年健全育成条例違反」「児童売春防止法違反」の可能性を都合よくスルーして、話題を「未成年飲酒」「コロナ禍の飲酒」だけに留めたからだ。

さらに人々の不信感を加速させているのは、このあからさまな論点のすり替えに民放各局の情報番組が加担してしまったこと。実際、各局の情報番組はそろって「未成年であることを知っていたかどうか」「知らなかったとしたら罪に問われるのか」「店に年齢確認の義務はないか」「身分証提示を義務付けることが大事ではないか」などと、「未成年飲酒」の議論に終始していた。

『スッキリ』(日本テレビ系)では、近藤春菜が「(ウソをつかれたら)『どうしようもないな』って思う」「店が身分証明書を徹底するしかない」、高橋真麻も「宴席で『身分証明書見せて』とはなかなか言えない」「事務所は厳しい判断をした」、加藤浩次も「気づけなかった責任はある」と多少の厳しさこそ交えたものの、ホテルの件にはふれなかった。

『グッディ』(フジテレビ系)の安藤優子も、「一番のポイントは未成年かどうかを知らなかったのか、確認したかどうか」と論点をすり替え、さらに「今の子はメイクしたらわからない」「山下さんは清廉というか、神々しいまでに清々しいイメージだからギャップがある」などとフォローをはじめる始末。

その他でも、『ミヤネ屋』(日本テレビ系)の宮根誠司が「年齢を確認させてくださいというのは難しい」とコメントしたほか、『とくダネ!』(フジテレビ系)の小倉智昭らも「処分は厳しい」という論調だった。「ジャニーズとの共演もあるタレントをMCやコメンテーターに起用するから、このような忖度だらけの番組になってしまう」ことが理解できるのではないか。

唯一、人々の気持ちを代弁するようなコメントをしていたのは、『グッとラック!』(TBS系)の西村博之。他の出演者が言及を避ける中、西村は「飲み会が問題じゃなくて、問題はホテルだと思う。飲み会に若い人がいるのはしょうがないじゃないですか」と語っていたが、芸能界にしがらみのないから本音で話せるのだろう。

話を「スッキリ」(日本テレビ系)に戻すと、このニュースの冒頭、水卜麻美アナが「一部報道で未成年との飲酒が報じられた山下智久さんと亀梨和也さんにジャニーズ事務所が処分を発表しました」と切り出していた。この点だけを取っても、「論点は未成年飲酒のみで、ホテルはスルー」という方針であることがわかるはずだ。

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