尾身会長「ワクチン効果に限界」 接種証明活用の制限緩和策に

政府のワクチン接種の証明などを活用した緩和策について、分科会の尾身会長は、「ワクチンの効果などに限界があることに留意してほしい」と話しました。

政府は、新型コロナの感染が再び拡大した場合でもワクチン接種や陰性を証明してイベントの人数上限などを緩和する「ワクチン・検査パッケージ」を活用する方針で、その要綱案について専門家らが了承しました。

政府分科会 尾身茂会長
「ワクチン検査の効果もあるけど、限界もあるということを十分知った上でやられたらどうかと」

尾身会長は会見でこのように述べ、▼ワクチン効果の低下や▼検査による陰性証明が万能ではないことに留意するよう話しました。

また、一般の医療を相当程度制限しなければコロナへの対応ができない「レベル３」になった場合は、この緩和策の運用について「場合によっては停止もありうる」との考えを示しました。